普段英語を使わないと、AI画像生成のときに英単語や文章が思い浮かばないこともあるのではないでしょうか?
翻訳サイトを利用してもうまい具合に解釈されないこともあると思います。
プロンプトの入力は独特なところもあるので、英語を学んできた人でもうまくいかない場合があるでしょう。
そこで、この記事ではプロンプト入力に使える翻訳サービスを3つ紹介します。
目次
Google翻訳で大体の場合はOK
翻訳も画像生成もAI学習がすさまじいスピードで進んでいるので、Google翻訳を使えばプロンプトの翻訳には大体困りません。
Google翻訳は基本的にどんな文章でも翻訳してくれますし、多少長い文章や複雑な表現でも翻訳の精度は非常に高く、AI画像生成のプロンプト翻訳に関しても十分と言えます。
ただ、AI画像生成においてはちょっとした単語や順番の違いで画像の出力結果も変わってくることがあります。なので、より質の高い画像を求めるのなら翻訳のやり方もいくつか知っておいたほうがいいでしょう。
おすすめの翻訳サービスは以下の3つです。
おすすめ翻訳サービス
- DeepL翻訳
- Weblio翻訳
- ChatGPT
Google翻訳に加えて、この3つを利用すればより画像生成に適したプロンプトを作成できるようになります。これらの3つを押さえておけばプロンプトの翻訳で悩むことはないでしょう。
Stable DiffusionなどのAI画像生成でプロンプトを入力するときは基本的に英語で指示します。
また、単語ベースではなく、文章ベースでプロンプトを入力することもあるので、うまく翻訳できるとプロンプトの入力精度が上がります。
それでは、それぞれの翻訳サービスについて解説していきます。
おすすめの翻訳サービス①:DeepL翻訳
DeepL翻訳はドイツのDeepL社が提供している無料の翻訳サービスです。
DeepLのサイトはこちらから。
DeepL翻訳の使い勝手に関しては、Google翻訳とほとんど変わりません。
ではDeepLを使うメリットは何かというと、それは翻訳候補が多いことです。
AI画像生成では、同じような意味の単語で指示しても結果が変わってくるので、翻訳の候補は多いほうがいいです。特に文章の翻訳をするときに活躍します。
たとえば、「晴れた日に公園を走る猫」という文章を翻訳してみましょう。
英語に翻訳されました。ここまでは、Google翻訳でも同じことができますね。
DeepL翻訳の優秀なところは、単語の順番や似た意味の単語の候補も表示してくれることです。
この「Cat」の部分をクリックすると、変換候補が出てきます。
変換候補がかなり多いので、プロンプトで機能しやすいような単語を発見することもできるでしょう。
一例として「Running」をクリックすると文章全体も自然な文体に翻訳されます。
使用する単語そのものが変わらなくても、単語の順序が変わるだけで生成される画像が変わることもあります。
Google翻訳でうまくいかなかったら、DeepL翻訳も試してみましょう。
おすすめの翻訳サービス②:Weblio翻訳
Weblio翻訳はWeblio辞書の翻訳機能の一つです。
Weblio翻訳のサイトはこちらから。
ちなみに、Weblio辞書はGRASグループ株式会社が日本向けに提供しているオンライン百科事典サイトです。
日本の会社が運営しているので、日英の翻訳には強いです。
Weblio翻訳の特徴としては、辞書ベースで翻訳してくれるところです。
なので、似たような意味の英単語の候補を複数挙げてくれます。
またまた「晴れた日に公園を走る猫」という文章を翻訳してみましょう。
普通に翻訳されるのに加えて、単語ごとの翻訳もされます。
複雑な条件を指定する場合は単語の前後関係を見直すことで、生成される画像が変わってくるのでこの機能は重宝すると思います。
日本語の部分がリンクになっており、クリックすると和英辞書のような感じで百科事典らしい機能だと言えるでしょう。
おすすめの翻訳サービス③:ChatGPT
ChatGPTはOpenAI社が開発しているチャットボットです。なので、厳密には翻訳サイトではありません。
ChatGPTのサイトはこちらから。
ChatGPTはこれまでに紹介した2つの翻訳サイトと違って、利用するには登録が必要になります。ただ、メールアドレスだけで無料登録できるのでまだ登録していない方はこの機会に登録しておきましょう。
ChatGPTはAI画像生成以外の分野でも大活躍する超優秀なツールです。翻訳専門サイトとは違い、チャットで多種多様なことができます。
2023年12月現在の状況でも、おそらくテキストベースのことであればできないことがないと言っていいぐらい進化しています。
もちろん翻訳サイトとしてChatGPTを使っても十分使えます。
ちなみに、ChatGPTに「晴れた日に公園を走る猫」の英訳をお願いするとしっかり翻訳してくれました。
このようにしっかり翻訳してくれます。
ChatGPTを翻訳専用で使おうとすると、翻訳を専門とするサービスには劣ってしまいますが、いろんな分野で応用が利くツールなので今回紹介しました。
プロンプトで百発百中は不可能
ここまでプロンプトの精度を上げるためのサービスを紹介しましたが、それでも狙い通りの画像が百発百中で出てくることはありません。
AIでの画像生成は基本的には物量勝負です。つまり、プロンプトの表現をちょっと変更したら、とりあえずそのプロンプトで試しに画像を生成することをおすすめします。
出版のような執筆においては正確な翻訳が求められますが、AI画像生成では何度でもやり直しをすることができるからです。
翻訳というのはあくまでも質の高い画像を得るための手段であることに過ぎないことを忘れないようにしましょう。プロンプトを販売するのでなければ、翻訳としては違和感があったとしても質の高い画像が生成できれば問題にはなりません。
プロンプトのほうをどんなに頑張っても百発百中は無理です。ある程度狙い通りの画像を生成できるぐらいにプロンプトの精度が高くなってきたら、あとはひたすら画像を生成するのが良いでしょう。
まとめ
今回はStable Diffusionのプロンプト翻訳に使えるサービスを3つ紹介しました。
正直なところ、それほど複雑な翻訳でなければGoogle翻訳でも事足ります。
Google翻訳で行き詰まりを感じた時には今回紹介した翻訳サービスを使ってみてください。
ただし、ChatGPTは翻訳以外でも使えるツールで今後もますます便利になることは間違いありません。Stable DiffusionとともにAIの進化の最先端を走るのはほぼ確実ですので、AI画像生成をするのなら必ずChatGPTは登録しておきましょう。